株式会社キャリアリテラシーの野嵜です。
こちらのブログでは、
主に人事制度に対する内容や組織における課題やその解決などを記していきます。
ご活用いただければ幸いです。
自己評価はいつもC評価
私は22年間のサラリーマン人生の中で、
① 22年間 被評価者として人事評価上司から受け
② 17年間 評価者として部下の人事評価を実施し
③ 9年間 人事制度の責任者として運用構築をしました
独立する前に2社の企業にてサラリーマンを経験しましたが、
どちらも上場企業だったということもあり、
人事評価制度は最低でも年に1度か2度お目にかかるものでした。
特にその人事評価制度で好きなタイミングは、
上司から評価の内容を聴くフィードバック面談でした。
「自分に甘い評価をするヤツは社会人として失格だ!」
というセリフが口癖だった上司が、
社会人としての初めての上司であった私は、
その上司の影響をもろに受けて、
人事考課表の自己評価欄をほとんど「C評価」でつけていました。
上司からのフィードバック面談は楽しみ
自分の実力からは卑下した評価だったものの、
それを上司は真に受けずにしっかりと「B評価」や「A評価」と評価してくれていましたので、
その「上方修正」されるフィードバック面談が非常に心地よかった思い出があります。
さらに自分のことに対して
上司が良いところ、悪いところをコメントしてくれるのは嬉しかったですね。
もちろん直近の業務についての評価はもとより、
「将来どうしたいのか」
といった普段なかなかできない長期的な話は
自分の思いも伝えることができましたし、
上司が自分に何を今後期待しているかを理解することもできましたので、
非常に有意義な時間として印象的です。
初めての評価者としては失格
反対に人事評価で嫌いなタイミング・・・と言いますか、
嫌な思い出は初めて部下を評価することになった人事考課のタイミングでした。
管理する立場として日々数字に追われており、
1年に1回の「人を評価する」ということに対して全く準備をしていなかったため、
評価する前日になって「どうしよう、どうしよう」とあたふたし、
なぜか会社帰りの本屋でコーチングの本を買って評価につなげようとした記憶があります。
もちろん評価の結果としては、部下の納得を得られる人事評価はできず、
部下からも直接文句はなかったものの、
明らかに納得できていない表情は今でも忘れることができません。
ただ、中にはたまたま買ったコーチングの本に書いてあったことをフィードバック面談で伝え、
お互いが少し前向きになった社員との面談もありましたので、
評価における事前準備の重要性を理解しました。
上司として最初の人事評価をふまえて、
少しずつ人事評価にも慣れてきましたので
そんな評価者として大切なことをシリーズとして記述していきます。